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精油の効果のメカニズム
アロマセラピーとは、芳香療法と訳されます。用いられる精油(エッセンシャルオイル)は、多様な植物の中に生じる天然の物質です。では、様々な方法で精油を使用することによって、体にどういった作用を及ぼすのでしょうか。
ここでは、アロマセラピーの効果のメカニズムを簡単にお話しましょう。
嗅覚から
精油は揮発性の芳香物質です。揮発した芳香分子は鼻の奥の嗅上皮という部分から嗅細胞へと伝わり、ここで電気信号に変換されて大脳辺縁系に直接伝達されます。他の感覚(視覚・聴覚・触覚など)が一度大脳皮質を通るのに対し、嗅覚は大脳辺縁系に直行します。このことからも、嗅覚が五感の中で最も本能に根ざしていることがわかります。さらにこの電気信号は記憶を司る海馬や脳下垂体へと伝わっていきます。
脳下垂体は、生命活動の司令塔ともいえる場所です。ここから各システム(自律神経系・内分泌系・免疫系)へ芳香分子の種類に応じた電気信号が伝達され、心と体に変化が起こるのです。

芳香分子 嗅神経大脳辺縁系 脳下垂体 自律神経系・内分泌(ホルモン)系・免疫系

呼吸器から
揮発した精油の成分は、呼吸によって肺の中にも取り込まれます。肺の中に入った芳香分子は、肺胞の毛細血管から血流に侵入し、全身の血液循環に乗り、各器官に運ばれます。

精油成分 肺粘膜・呼吸器の粘膜  毛細血管  全身へ

皮膚から
オイルマッサージやアロマバスなどによって、精油は皮膚からも吸収されます。精油は分子量が小さいため(500以下)容易に真皮層へと浸透します。そこで毛細血管やリンパ管に侵入し、全身を巡る循環に乗ります。オイルマッサージのあとで血液検査をすると、血中から精油の成分が検出されます。血中濃度はおよそ20分でピークに達し、90分後にはほとんど血中から消えることがわかっています。つまり、精油の成分は体内に取り込まれても滞留することなく、全て代謝され、排出されていることになります。

精油成分 表皮 真皮 毛細血管 全身へ
 
 
 
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